柵がない……。
これはアメリカの自然公園でいつも感じることです。
最深部では1800mもの高さを誇るグランドキャニオンでも、柵があるのはほんの一部。ほとんどの場所に柵はなく、その気になればいつでもコロラド川へダイブできてしまう……。
話は変わり、上の写真はハイウェイの道路脇に設置された「鹿注意」の看板です。
この他にも、アメリカには様々な「注意看板」がありますが、今回、もっとも目にしたのは「牛注意」の看板でした。
OPEN RANCH、つまり牧場を開放している場合、「牛注意」の看板の脇に、赤い旗が立っていて、「牧場を開放しているから、道路に牛がいるかもしれませんよ」という意味になります。
そう……一歩郊外へ出てしまうと、人間にも動物にも、アメリカには柵などという無粋なモノがないのです。本当に、ここは自由の国なんですよね。
さて、こちらはユタ州のグースネック州立公園です。200m下の眼下にサンファン川を望む、絶景の渓谷ですが、ここにもまた柵がありません。
ダカール・ラリーの覇者、三橋選手はどんどん崖の端まで進んで行きます。あと数cm足を伸ばせば、見事サンファン川へ転落!?
もちろん、一部を除いて輪留めもありませんから、下手するとクルマごとダイブしちゃいます。
当然ながら夜間照明などもありませんから、日没後に訪れるのは非常に危険。ちょっと余所見をしていると、綺麗な放物線を描いて谷底へ"まっしぐら"です。
国立公園ともなれば、公園管理のパークレンジャーがうようよパトロールしており、立ち入り禁止区域にちょっと入っただけで、メチャクチャ怒られるアメリカ。
場合によっては罰金付きのチケットを切られる場合もありますが、それでも柵はありません。
危機一髪と背中合わせなアメリカ。コーヒーで火傷したといっては巨額の賠償金を受け取るアメリカですが、柵のない自然公園で崖下にダイブしてしまっても、きっと誰も訴えないんでしょうね。
何度訪れても、日本人には理解しがたい部分があるアメリカ。だからこそ、この国は何度訪れても飽きることがないのかもしれません。
□アメリカ冒険旅行があたる「FORD Make Your Adventure Campaign」
