リストラ策のひとつして、GMがブランドの廃止を検討しているというポンティアックは、シボレーよりもやや高級なスポーツラインとして、これまでにも数多くの人気モデルを輩出してきました。
特にカマロと同じFボディを採用し、ポニーカーの一翼として誕生したファイヤーバードはGM史を飾る名車のひとつ。
そのファイヤーバードに、ステーションワゴン・コンセプトがあったことを御存知でしょうか?
「1978 ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム・カムバック(1978 Firebird Trans Am Kammback)」は、GMのデザイン担当副社長であったDavid Holls氏の元、PMD (Pontiac Motor Division)が製作したコンセプトカー。
デザインはピニンファリーナで、当時シルバーボディに赤いインテリアのモデルと(写真)、ゴールドボディにベージュのインテリアを組み合わせた合計2台のコンセプトカーが製作されています(現存するのは写真のシルバーのみ)。
このファイヤーバード・ステーションワゴンは、車両価格1万6000ドル前後で市販を前提に計画されたものでしたが、最終的に2万4000-2万5000ドルまで上がってしまい、結局お蔵入りになったそうです。
なお、価格が高騰した原因のひとつは、リアカーゴスペースの左右ガラス窓にもありました。じつはこの大きなガラス窓はガルウィング式の開閉窓になっており、ボディサイドから簡単にカーゴエリアへアクセスできるというものなんですね(今考えると、どうしてガルウイングなんだ? と思いますけど)。
ちなみにファイヤーバード・ステーションワゴンは、その後も1986年にコンセプトカー(1986 Firebird GTA Kammback)が登場した他、カリフォルニアでレプリカモデルの販売が行われるなど、マニアの間ではけっこう話題になるクルマでした。
現代版エルカミーノともいえるG8スポーツトラックなど、今でもユニークなクルマの多いポンティアックですから、GMにはなんとかブランドの存続を検討していただきたいですね。