各種報道によれば、アメリカの自動車業界が引き続き、厳しい局面を迎えているとのこと。
1月の米・自動車販売実績は、ゼネラル・モーターズ(GM)が前年同月比48.9%減。クライスラーが54.8%減、フォードも39%減と、大幅な落ち込みを記録しています。
上の写真の様に、アメリカでは着々と新型2010年型シボレー・カマロの生産が進んでいるようですが、果たしてこの時代に新型カマロはどのように受け止められるのでしょうか?
少なくとも順風満帆な再出港でないことだけは間違いないでしょうね。
ちなみに、このままいくと米国の自動車販売台数は年間957万台にまで落ち込むとの予測もあり、その場合中国市場の販売予測980万台を下回る可能性も。
世界最大の自動車市場が、いよいよ北米から中国へとバトンタッチされるのかもしれません。
100年に一度の世界的大恐慌と言われる昨今ですが、じつはその100年前(正確には80年前)、1929年の世界大恐慌は空前絶後の好景気から一転、10月24日の株価大暴落が発端となり、瞬く間に世界中へと伝搬していったそうです。
しかしながら、当時すでに事業部制という近代的な事業運営を採用していたGMは、この大不況をモノともせずに乗り切っています。
同社の1929年の生産台数は190万台でしたが、恐慌後の1932年にはなんと72%減の52万台まで縮小、しかしながら16万5000ドルの黒字を確保するという離れ技を見せているのです。
各事業部長に責任と権限を委譲するという分権化を徹底し、その上で事業部を横断的にまたぐ購買やR&D部門などを設立して効率化を推し進めるといった手法は、その後アメリカの様々な企業が近代経営の手本としてきました。
初版は1963年。ワタクシの生まれる前に記されたこの本は、総ページ数500ページ超、定価5000円というウルトラヘヴィな1冊ですが、今読んでもまったく古臭さを感じさせません。
むしろ、「前回の世界恐慌をGMがどのようにして切り抜けたのか」など、こんな時代にこそ読むべき1冊かと。
ちなみに、経営に携わる方だけでなく、アメ車好きにもオススメですよ。
ということで、カマロが復活しても、GMの事業にはあまりインパクトがないでしょうが、中国市場のビュイックとキャデラックには注目していきましょう。
創成期のゼネラルモーターズはビュイックとキャデラックの貢献により規模を拡大してきました。
1世紀後の今、再び隣国でビュイックとキャデラックが大きな成長を遂げているようですよ。