1963年に登場したグランスポーツ(以下GS)は、C2コルベットをベースにした純レーシングカーとして5台のみが生産された車両です。
1960年代、当時SCCAで活躍していたシェルビー・コブラを打倒するために、コルベットのチーフ・エンジニアであったゾーラ・アーカス・ダントフが製作したモデルが、この初代GSでした。
このC2 / GSはホモロゲを取得するために当初計画では1000台が生産される予定でしたが、残念ながら経営的な判断により計画は白紙に戻され、わずか5台だけが生産されるにとどまってしまい、故に現在でも伝説的なコルベットとして扱われているのです。
ちなみにC2 / GSに搭載された377cu.in.のスモールブロックには、58mmのウェーバーキャブレターとアルミ製のクロスラム・マニフォールドが組み合わせられ、最大出力485hp @ 6000rpmを誇っています。
その後2台目のGSが誕生したのは33年後の1996年。シボレーはC4コルベットの最終モデルに、コルベットGSを復活させたのです(C4 / GS)。
1996年型のC4 / GSは、歴史を振り返るべく1000台だけが限定生産されました(クーペが890台/コンバーチブルが190台)。
C4 / GS専用のLT4エンジンを搭載し、その最大出力は当時の標準エンジンであるLT1から30馬力ほどアップさせた330馬力仕様となり、圧縮比を10.8:1へ、ロッカーアームレシオを1.5:1から1.6:1へと変更し、他にも吸・排気バルブの拡大やローラータイプのカムシャフトの採用など、オーソドックスながらも確実なチューニングが施されていました。
さて、このようにコルベットの歴史を振り返る中で、欠かすことのできないGSですが、今回2010年型として登場するコルベットGSは、そんなコルベットのアーカイヴと比べるとややマイルドな印象と言えそうです。
新型のC6 / GSは、ZR1やZO6に通じるワイドボディに2モードのエキゾーストシステム(オプション)を搭載し、最大出力は436hpを発揮しますが、パワートレインの方は基本的に標準仕様(LS3エンジン)に若干手を加えた程度。
モアパワーを求めるならZR1へ、ということでしょうか。
なお、C4 / GSでは初代C2 / GS #3号車の象徴的なカラーであったアドミラル・ブルーにホワイトのレーシングストライプ、さらに左フロント・フェンダー上にGSの象徴ともいえる2本のレッドラインを加えるという1パッケージのみの展開でしたが、今回のC6 / GSではコルベットの全カラーに対応するとのこと(2本ライン入り)。
【専用装備】
■フロント&リア・ワイドフェンダー
■グランドスポーツバッジ(フロントフェンダー)
■Z06スタイル・フロントスポイラー
■Z06スタイル・リアスポイラー
■ブレーキダクト
■18インチ・フロントホイール
■19インチ・リアホイール
■275/35ZR18 フロントタイヤ
■325/30ZR19 リアタイヤ
■Z06サイズ・ブレーキ
14-inch / 355 mm フロントローター&6ピストン・キャリパー
13.4インチ / 340 mmリアローター&4ピストン・キャリパー
■6速MT / 6速パドルシフトAT