かつてはシボレー・パッセンジャーカーの最上級フルサイズとして燦然と輝いていたインパラも、現在では中型の平凡なパッセンジャーカーです。
EPA vehicle class基準ではラージクラスとなり、クライスラー・300C、フォード・トーラスなどが競合車種となりますが、車格が一緒であっても風格は300Cやトーラスの方が一枚も二枚も上だと思うのはワタクシだけではないでしょう。
本日はそんなインパラのポリスパッケージ「9C1」をご紹介します。
シボレーのポリスパッケージにはインパラの他、タホやサバーバン、シルバラードやエクスプレスなどがありますが、パッセンジャーカーではこのインパラのみが対応しています。
2010年モデルのインパラには、ポリスパッケージとしてスタンダード装備のみの「9C1」と、若干装備類を豪華にした「9C3」があり、合計2モデルがシボレーのフリート&コマーシャル部門にラインナップされています。
装備表を見ていくと、ビニールレザー・ベンチシートにスチールホイールなど、「9C1」が街中でよく見かける白黒ツートンの交通警官向けパトロール車。
特に「9C1」は、「さすが業務用」というべき質素な装備類が目立つ1台。今時珍しいビニールレザーのベンチシートを筆頭に、内装部材は基本的にビニールレザーで統一。ホイールも16インチのヘヴィーデューティ・スチールホイールにホイールキャップ(センターのみ)の組み合わせです。
もっともボディパネルには独自にレインフォ-ス(補強材)が追加され、ブレーキパッドやショックアブソーバー、前後のスタビライザーにはHD(ヘヴィデューティ)タイプを装着するなど、走行性能に直結する部分には、ポリスパッケージらしい高耐久部材の採用が目につきます。
パワートレインは「9C1」も「9C3」も共にフレックスフュエル(E85:エタノール混合ガソリン)対応の3.9リッター・V6にHD仕様の4T-65E 4速ATの組み合わせ。
エンジン、トランスミッション、パワーステアリングには空冷式のオイルクーラーも備えるなど、従来のポリスパッケージ同様、長く使える仕様になっています。
その他、オプション装備を見ていくと、ちょっと面白い組み合わせも。
オプションコード:AR9 19Gは、前席にクロス・バケットシート、後席にビニールレザーシートという組み合わせ。後部に乗せる犯罪者にはビニールシートで十分とでも言いたげな組み合わせは、いわゆる乗用車ではあり得ない組み合わせですね。
また「9C1」、「9C3」共にインパラのポリスパッケージにはスモーカーズパッケージ(灰皿付)が用意されていませんから、この手の車両で勤務するポリスには携帯灰皿が欠かせませんね。



