最終戦まで縺れた2009年度のNASCARトップカテゴリー「スプリントカップ」の2009年度シリーズ・チャンピオンに、#48ジミー・ジョンソン(Jimmie Johnson / ヘンドリック・モータースポーツ / シボレー)が輝きました(左の写真は2007年度)。
ジミー・ジョンソンは2006年にシリーズを初制覇して以来、なんと4年連続の栄冠!! NASCAR史上初の「4年連続チャンピオン」という快挙を成し遂げました。
通算シリーズ・チャンピオンとして数えても、リチャード・ペティ(Richard Petty)及びデイル・アンハート(Dale Earnhardt) が持つ7回に続く4回のシーズン制覇は、ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)と並ぶ史上3位タイ記録となります。
ちなみに2009年シーズンのポイント賞金だけで$7,339,630($1=100円換算で7億3396万円)を獲得。優勝賞金やスポンサード・ボーナスなどを加算すると15億円以上の賞金を手にした計算です。
NASCARスプリントカップシリーズは、アメリカ最大のモータースポーツ・シリーズ。もっとも、モータースポーツというよりも、むしろエンターテイメントに近い感覚のイベントです。
NASCARでは、レースをエキサイティングにショーアップするために様々な試みが導入されており、中でも「チェイス(Chase)」と呼ばれるシリーズタイトルをめぐる独自のポイントシステムがレースをより複雑に、そしてエキサティングなものへとしているのが特徴です。
「チェイス」はシリーズの2/3を終了した時点で実施され、上位12名のドライバーのみがタイトル争いへ参加できるという仕組み。チェイス圏内に入った12名のドライバーは、残り1/3のレースへ臨むにあたり、一旦全員一律に5000ポイントへと揃えられ、これに今シーズン勝利レース数×10ポイントが加算されます。つまり、上位12人のドライバーはほぼ横並びでシーズン後半を戦うことになるのです。
2009年シーズンは、第26戦を終えた段階で#5マーク・マーチン(Mark Martin)がチェイスの実施によりポイントランキング・トップとなり、この時点では#48ジミー・ジョンソンはランキング3位に留まっていました。つまり#48ジミー・ジョンソンのシーズン制覇は、この後半戦10戦の結果で決まったものなのです。
このようにシーズンの最後まで優勝争いが白熱する「チェイス」の導入により、NASCARはチャンピオン確定後の"消化試合"を極力少なくしているんですね。
なお、#48ジミー・ジョンソンのカーオーナーは、 シリーズ3位で終わった#24のジェフ・ゴードン(Jeff Gordon))。同ランキング2位で終わった#5マーク・マーチンを含め、1-2-3位は共にシボレ&ヘンドリック・モータースポーツ所属ということで、シボレー&ヘンドリックの圧勝で終わった2009年シーズンでした。
もっとも、最終戦ではトヨタの#11デニー・ハムリン(Denny Hamlin)が今シーズン4勝目をマークし、シリーズ・ランキングでも5位に入るなど(トヨタ・カムリ参戦以来の最上位)、トヨタ勢が確実に上位に食い込むようになってきており、2010シーズンはさらに期待できそうな気配です。
2010年度からフォードはマスタングを、ダッジはチャレンジャーを格下のネーションワイドに導入することを決定するなど、将来を見据えた車両の開発も行われているほか、フォルクスワーゲン(VW)がNASCAR参戦に意欲を見せているという噂もあり、NASCARはますます盛り上がりそうな勢いですね。
| 2009 NASCAR スプリントカップ・トップ5 | |||||
| 01 | #48 | ジミー・ジョンソン Jimmie Johnson | シボレー | ヘンドリックモータースポーツ | Lowe's |
| 02 | #5 | マーク・マーティン Mark Martin | シボレー | ヘンドリックモータースポーツ | Kellogg's / Carquest |
| 03 | #24 | ジェフ・ゴードン Jeff Gordon | シボレー | ヘンドリックモータースポーツ | DuPont |
| 04 | #2 | カート・ブッシュ Kurt Busch | ダッジ | ペンスキー・レーシング | Miller Lite |
| 05 | #11 | デニー・ハムリン Denny Hamlin | トヨタ | ジョー・ギブス・レーシング | FedEx Express |
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