「シボレー・カプリス・ポリス・パトロールカー( Police Patrol Vehicle:以下PPV)」は、ゼネラルモーターズ傘下のオーストラリア「ホールデン」が製造するカプリス・ベースの専用設計車両。昨年10月に北米市場向けの警察車両として導入することが発表されており、今回はより具体的な内容とリリース・スケジュールが発表されています。
新型「シボレー・カプリス・PPV」は、従来のシボレー・インパラ(FF車)に変わるPPVで、FRかつV8を搭載しているのが最大の特徴。じつは昔からアメリカの警察官には後輪駆動とV8エンジンが好まれる傾向にあり、今回GMは排気量6.0リッターのV8と後輪駆動の組み合わせを持っているカプリスに白羽の矢を当て、警察向けの車両として導入の準備を進めてきました。
まず最大のポイントであるエンジンは最高出力355馬力、最大トルク384lb-ftを発揮。これは中型セダンとしてはかなり強力な数値で、0-60mphの加速タイムも6秒未満と、俊足ぶりを披露しています。しかも低燃費を実現するアクティブ・フュエル・マネージメントやE85エタノール混合燃料への対応など、環境性能にも配慮。燃料高騰でランニングコストが悩みの種の警察署にとっては、パワーと燃費を両立させる魅力的な選択肢となっています。
もちろん、専用設計だけにインテリアにも随所にポイントが。まず、室内容積3172リットルという広々とした室内がウリ。さらにガン・ベルトを装着した警察官向けに専用設計されたシートも用意されており、このシート表皮には耐摩耗性を考慮した素材を採用。長時間のパトロールにおいて乗員の疲れを軽減させる8段階のパワーシートも用意されています。
インテリアでは他にも後部に容疑者を拘束した場合のワイド・パーティションや、サイド・インパクト・エアバッグも装備。高速向けに専用設定されたGMの姿勢制御機能スタビリトラックや、18インチのスティール・ホイールなどが標準で備えられ、オプションでレーダー捕捉機能を持ったインフォメーション・センターや、補助バッテリー、フルサイズのスペアタイヤ、汚れを付きにくくするビニールリヤシートや同ビニール・カーペットなどの警察向け専用装備もラインアップされています。
なお、シボレーの警察向け2011年モデルは、この「シボレー・カプリス・PPV」を筆頭に、前輪駆動のシボレー・インパラPPV、及びSUVモデルのシボレー・タホPPVを含めて、3種類のラインアップを用意。
この内、刑事用の「シボレー・カプリスPPV(9C3)」が、2010年10月から注文を受け付け、2011年4月に実戦配備予定。一方、主に交通警察官向けとなる「シボレー・カプリスPPV(9C1)」は、少し遅れて2011年1月から受注開始し、来年6月から配備予定となっています。
GMはこのPPV向けにV型6気筒エンジンも用意しており、こちらは2012年に導入予定となっています。
