2012 フォード・マスタング・ボス302(Ford Mustang BOSS 302)解説#02
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42年ぶりに復活する市販バージョンの「2012年型マスタング・ボス302」は、ボディ構造などはレース仕様の「ボス302R」を引き継ぎ、これに2011年モデルのマスタング・GT用DOHC・V8をベースにした最大出力440馬力仕様が搭載されています。
エンジンはフォードのデイトナ・プロトタイプ・レースカー用のV8を参考にライナー形状を変更し、鍛造アルミ・ピストンを使用。インテークやシリンダーヘッドも専用となり、これにレーススペックのクランクシャフトが組みあわされるなど、設計は市販モデルながらも中身の主要パーツはまったくの別物となっています。
トランスミッションはクロスレシオの6速MTのみで、リアアクスルはリミテッド・スリップ・デフ付きのファイナル3.73仕様。インテリアにはレカロ製シートも用意されています。
注目はエキゾースト・システムでしょう(写真上)。
市販車として法的な騒音制限をクリアしながら、レースでの使用を考慮し、パワーを上げて、さらに最低地上高を下げる必要があり、フォードは使用用途に合わせて排気系を切り替えるシステムを搭載しました。
サーキットなどのクローズドコースではリアタイヤ前のサイド排気とし、一般道では後方排気に切り替えるエキゾースト・システムです。後方排気用のマフラーはリアアクスル上を経由させることで最低地上高も確保するなど、試行錯誤のあとがうかがえます。
足回りはフロントで11mm、リアが1mmそれぞれマスタング・GT比で車高を下げ、5段階の減衰力調整式ショックアブソーバーを採用。さらにステアリングのパワーアシストを3段階に調整できる「EPAS」も採用されています。
「ボス302」のユニークな点はレースレディであるにも関わらずトラクションコントロールが用意されていることでしょう。今日、世界のスポーツカーの多くはトラクションコントロールを採用することで、サーキットの様な場面でもドライバーのコントロールを邪魔することなく安全に速く走らせる電子デバイスを採用していますが、「ボス302」もまたトラクションコントロールシステム(TCS)と電子安定制御(ESC)が採用されています。
つまり、多少のヘタレであってもソコソコ走れるクルマだと。
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足回りではフロントがブレンボ製4ピストン・キャリパーに14インチのローターの組み合わせ。フォードによれば、このブレーキもかなりチューニングされており、特にドライバーの踏力と実際の制動動作、つまりペダル・フィールの改良に注力しているとのことです。
実際に一般的なブレーキラインに比べ30%も低圧縮なラインを採用するなど、ブレーキに関しても手ぬかりなく仕上げられているようですね(※左の写真は「ボス302・ラグナセカ」)。
エクステリアも見どころのひとつ。チーフデザイナーのダレル・ベーマー氏が、現代の方法で1969年型ボス302を作ったらという想定で製作された車両は前後のホッケーストライプ(C型ストライプ)など、たしかに見た目はクラシカルな一面を備えつつも、床下はフラットボトムを意識した大型のスプリッターが配され、リアにもスポイラーを装着しています。
なお、この「ボス302」にはさらにオプションで定員2名の「ボス302・ラグナセカ」パッケージも用意されており、こちらはより一層競技仕様に近い内容に。
外観上での違いは「ボス302」が「コンペティション・オレンジ」、「パフォーマンス・ホワイト」、「コナブルー・メタリック」「イエロー・ブレイズ」、「レースレッド」の5カラーをベースに、「Cストライプ」、「ボンネットの一部」、「ルーフ」の3箇所をホワイトかブラックのどちらか一色でコーディネイト。
対する「ボス302・ラグナセカ」は「Cストライプ」、「ボンネットの一部」、「ルーフ」の3箇所にレッドを採用。ベースカラーは「インゴットシルバー」か「ブラック」との組み合わせとなります。
★2012 フォード・マスタング・ボス302画像集★
★2012 フォード・マスタング・ボス302"ラグナセカ"画像集★
★2012 フォード・マスタング・ボス302解説#01★
★2012 フォード・マスタング・ボス302解説#02★
★2012 フォード・マスタング・ボス302"ラグナセカ"解説★
★2012 フォード・マスタング・ボス302スペック比較★